四十九日 法要

コスモス (453x608) (253x340)
 この時期は雨が多い。 列車が九州の西の端のローカル線をしばらく走ると妻の
ふるさとの山が見えてくる。思えば3年前もこの時期、私の兄の葬式に向かった。
今回は義姉の四十九日(忌明け)の法要に向かうためだった。
 法要はしめやかに行なわれ、住職の「一つひとつの花が実をむすび、やがてその
なかのいくつかの実が次の世代の命となっていく。・・・」というありがたい話を聴いた。
あとの食事会では、同年代の親類の者たちは、「こんな機会でしか会えないなんて・・・」、
と言いつつ、お互いの再会を喜び合った。故人を偲びつつも「・・次は私の番よ」などと、
冗談を交えながらの、むしろ明るい食事の会となった。妻は、姉とともに従姉妹たちとも
日頃から仲が良く、よく連絡をとりあっていたのでより元気づけられたようだ。
ひとが好きで、ひとを大事にしてきた笑顔の義姉の遺影の前で、みなさん一層絆(きずな)
を深められたようだ。            ( 「コスモス」 水彩 F4 )
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ノーベル文学賞

粘土の人形2体 (316x213) (316x213)
 白内障の手術をして、あらためて作ったメガネは「読書専用」にしていて、本を読む
ことが楽しくなってきた。私は、仕事に役立つ書物とは別に、本屋の立ち読みから
気楽に買って読むが、話題になった作家に自然と興味が向く。
 今回、ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ氏の本を早く読みたい。多くの
人が待ち望んでいるかもしれない。まだ、読んでないからなんともいえないが、新聞
の書評などによると、氏の作品の特徴は「・・登場人物が抱える『違和感』『むなしさ』
といった感情を現時点から過去を回想する形で描き出すことが多い。」とされる。
イギリスではベストセラーとして人気があり、数々の賞もうけているようだが、日本人
の私が読むとどうだろう。まず、日本を題材とする作品から読んでみたい。親しみを
感じるのは私が過ごした長崎の出身で、長崎の情景が反映されているらしい。
 うれしいニュースにふれ、風邪で体調が悪かったのが軽くなっていくみたい。
ともかく、早く読んでみたいので、本屋に予約しよう。
                    (水彩 F4 「粘土の人形(作者不詳)」 )

『♪ 青春の思い出 』

ハーモニーさやま (440x340)
私たちの街には歌や音楽が好きな人たちが多い。隔月の第一日曜日にさやま荘の
大広間で100人あまりの人たちが「♪青春の思い出を歌う会」を催す。おもに昭和
以降のなつかしい歌謡曲を中心に日本の歌や童謡も歌う。(毎回全16曲)
伴奏はわたしどものバンド「ハーモニーさやま」が受け持つ。
ところで、今回(10/1)で43回目を迎えたのだが、かねてから「なにかテーマ曲が
ほしいね。」との声もあり、メンバーの助けと私の友人の作曲家のY氏の指導も受け、
春から温めてきた曲『青春の思い出』を披露することができた。軽快なホームソング調
のものができたのだが、娘に言わせると「なにか昭和歌謡の匂いがするわ~」と批評。
でも、私は昭和歌謡と言ってもらい嬉しかった。皆さんに喜んでもらえるから・・・。
          
              『 青春の思い出 』

青い空 白い雲 ふるさとの山         両手ひろげ 風を受ける 池のほとり

花が咲いて 鳥も歌い はずむ心       風を切って 若者が行く さくら並木

遠く過ぎた  青春の日々            駆けてゆく 君の姿をさがしている

みんなが集い 楽しく歌う想いでの歌     声を合わせて 歌いましょう

小さな空

たきはたダム (240x201)
 私の好きな歌のひとつに『小さな空』という曲がある。武満 徹さんの作詞・作曲である。

          ~ 小 さ な 空 ~

 青空みたら 綿のような雲が 悲しみをのせて 飛んでいった
 
 いたずらが好きで しかられて泣いた こどものころを思い出した

・・・・にはじまる歌詞で、誰の胸にも 自分の小さかった頃を思い起こさせるであろう。
私は、ふるさとの景色とともに、若くして亡くなった母のことを思い出す。この歌は
メロディが自然の息で、静かに流れるように無理なく歌える。 なつかしさはあるが
そんなに感傷的にもならず、ほんのりとした温かさを感じる。できたら、こんな歌を
創って歌ってみたい。              (「滝畑ダム」 水彩 F10 )

奈良に出かける

P1060991 (440x314)
 義姉の葬儀から2週間が経ち、喪主としての私の妻は、悲しみに暮れる間もなく、
その後の手続きや届け出などが集中し、私と次女の助けを借りながらなんとか処理
してきたが、ここにきて精神的な疲労と、たった一人の姉を失った悲しみが押し寄せて
きたようだ。無理もない、長い期間の看護も体に少なからぬダメージを与えている。
 こんな時には、気分転換を図ることも必要だ。たまたま、私の先輩のFさんご夫妻から
「奈良で展覧会に出品するから・・・」との案内を受けていたので、思い切って出かけた。
 早く着いて、奈良公園のシカと遊び、私もシカをスケッチしたが、妻はそれを見て「この
シカどう見てもイノシシみたい。・・」とか言って笑った。
 奈良県文化会館では、Fさん夫妻に会えて、喜んでくれた。 絵の素晴らしさとともに、
お二人で毎日1時間くらい制作に集中される話を聴き、感動を覚えた。あらためてじっくり
鑑賞させていただき、濁りのない色や、モチーフのバランスや光と影がうまく表現されてい
て、勉強になった。私も妻もなにか心が豊かになってきたような気持ちになって、帰りに
秋篠寺に寄り、美しいふくよかな姿をした「伎芸天」を拝んで帰ってきた。
(左・・・F氏夫人の作『あじさい』 水彩 小全紙。 右・・・F氏の作『廃校舎』 油彩 P10)